歳暮・クリスマス

歳暮・クリスマス

日本の行事と文化ぷらざ

TOP < お歳暮・クリスマス
お歳暮・クリスマス
12月の行事として、お歳暮・クリスマスがあります。お歳暮はお世話になったかたへの
感謝の気持ちの品を贈る風習、クリスマスはキリスト誕生を祝う行事に関係しています。
お歳暮・クリスマスの由来などについてのお話です。

☆お歳暮 ☆

お歳暮は元来、祖先の霊を迎えて祀る年越しの「魂祭り(たままつり)」に関連しています。
昔は嫁いだ者や分家した者も、年の瀬には親元に戻り、正月のお供えものを持参したのが
お歳暮のはじまりとされています。
それが、一年の締めくくりの感謝のしるしとして、お世話になったかたに品物を贈りあう
習慣が歳暮と言われるようになりました。

昔は正月のための品物を贈るので、江戸時代には12月13日を正月はじめとして、
この日からお歳暮を含めて正月の準備を始めたといわれています。

お歳暮は日頃お世話になっているかたに一年の感謝の気持ちを込めて贈るものです。
12月1日から12月31日までに届けば良いとされていますが、暮れも押し迫っているときに
届いても相手のかたに迷惑な場合がありますので、12月10日から20日くらいに届くようにすると
良いでしょう。
31日を過ぎたら「お年賀」とてして、さらに1月6日の寒の入りの頃をすぎましたら、
「寒中お見舞い」として持参し手渡すのが良いようです。
その場合は暮れの忙しい時期ということもありますので、先方の都合を確かめ、
短時間で切り上げるのが良いでしょう。
最近では、配送するかたが多いようですが別便か品物に送り状にて感謝の言葉を
伝えるのも良いかもしれません。

また、お中元かお歳暮のどちらかを贈る場合は、一年の締めくくりという意味で、
お歳暮を贈るのが良いでしょう。

贈る品を選ぶ時に注意したいのは、肌着などのように直接に身に付けるものや
腰から下に身に付けるものは昔から避けた方が良いとされています。


☆クリスマス☆
クリスマスはキリストが誕生した日ということで有名ですが、
起源としてはもっと古いのです。

日が再び長くなり始めて、太陽がよみがえるのを祝う日本の冬至のような行事が
元となっています。

それが、西暦300年代の半ばにキリストの誕生日として祝われるようになりました。
クリスマスから12日後の1月6日が【顕現日(公言日)】、その前日までの
12月25日から1月5日を【降誕節】といいます。

クリスマスのアイテムの中のひとつ、クリスマスツリーについての神話は様々あるようです。
冬でも葉を落とさない常緑樹のモミの木は永遠の命の象徴とされています。

柊のリースは十字架にかけられたキリストがかぶせられた冠の由来からきているようです。
トゲはキリストの受難を象徴し、赤い実はキリストの血に染まったといわれています。

サンタクロースのモデルになっているのは、3世紀の聖人セント・ニコラウスという人で、
貧しい人々に自分の財産を与えたために、サンタクロースの原型になっているとの事です。

そしてこのことを1820年代にアメリカ人の聖書学者が詩を書き、現在のようなサンタクロース像が
生まれました。

その40年ほど後に、アメリカ人のイラストレーターが赤い服で白いひげの老人の絵を描き
有名になり、このスタイルが定着しました。

このお話はアメリカでの話ですが、他の国では違うスタイルになっているところもあるようです。



☆冬至とは☆
冬至は二十四節気のひとつで、現在の暦でいうと
12月22日か23日のことです。
北半球では、正午の太陽の高さがもっとも低くなり、
一年の中で昼が短い日となります。

二十四節気は、昔中国から伝わった暦です。
古来中国では、陽が兆す『一陽来復』の日といわれる
大切な節目でした。
冬至を暦のはじまりの日として祝う『冬至節』を行い、
疫病をもたらす鬼を払うために小豆がゆを食べる風習もあります。
日本ではこんにゃくやかぼちゃを食べます。

冬至の日を境に日が長くなるために、『陽気回復の日』として、祝った風習もあるようです。

冬至の日に『ゆず』を『融通』にかけてゆず湯に入ると、
向こう一年は無病息災で過ごせるとも言われ、ゆず湯は邪気を祓う
禊ぎ(みそぎ)の役目を果たすと共に、香りを楽しみ風邪の予防や
皮膚保護の効果もあるといわれています。

Copyright(C)2009 日本の行事と文化 -日本の行事と文化ぷらざ All Rights Reserved