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長寿の祝い方

長寿祝いは、これまで生きてきたこと、そしてこれからも元気で長生きしてほしいと願い、お祝いすることです。

長寿祝いと言えば代表的なのが、還暦祝いですが、満60歳ですとまだまだ現役バリバリの人も多く、年寄り扱いをされるのを嫌う方もいます。

ですから形式にこだわらず、本人に喜んでもらえる祝い方にしましょう。

長寿祝は昔から数え年の誕生日に祝っていましたが、最近は、満年齢で祝う人が増えています。

また、祝宴を開く場合は本人の健康状態や都合に合わせて、誕生日かそれ以前の良い日を選びましょう。

・長寿祝の贈り物

定番は赤いセーターやマフラー、ハンカチ、ひざ掛け花束などですが、その方の趣味嗜好に合ったものがよいでしょう。

・表書き=「御祝」「長寿御祝」「賀寿御祝」「御古希御祝」「御喜寿御祝」など。

  ※年齢に応じた名称に「祝」をつければよい。

・金額=子供から親へ・2〜3万円  祖父母へ・1〜2万円 親戚から・5千円〜1万円

・熨斗袋=赤白または、金銀 蝶結び 熨斗有り

・贈る時期=当日持参、または参加せずに、品物を贈る場合、お祝いの日の前日までに届けるのがマナーです。

    蝶結び(花結び)  贈答熨斗紙

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・長寿祝のお返し

表書きは「内祝い」とし「寿」入りの紅白の餅や饅頭、赤飯、祝い菓子などを配ります。

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・長寿祝の年齢

●還暦(かんれき) 〜数え年61歳(赤)

干支が60年で一回りするため、干支(十干十二支)が一巡し再び生まれた時に帰るという意味でこの習慣がある。本卦還り(ほんけがえり)ともいう。

●古稀(こき)   〜数え年70歳(紫)

唐の詩人杜甫の曲江(きょっこう)詩「酒債は尋常行く処に有り 人生七十古来稀なり」に由来する。この詩の意味は、「酒代(さかだい)の借金は、行く先々にあり珍しいことではない。人生、七十歳まで生きることは稀(まれ)なのだから楽しまなくては」という意味。

●喜寿(きじゅ)  〜数え年77歳(紫)

「喜」の草書体が七十七と書いているように見えるため。

●傘寿(さんじゅ) 〜数え年80歳(金色)

「傘」の草書体が八のしたに十と書くため。

●米寿(べいじゅ) 〜数え年88歳(金色)

米寿とは数え年88歳のこと。「米」という字が八十八と書くことから、88歳が米寿のお祝いとなりました。数多い長寿のお祝いの中でも、米寿は特に盛大にお祝いする方が多いようです。

●卒寿(そつじゅ) 〜数え年90歳(金色)

「卒」の略字が(卆)と書くことから。

●白寿(はくじゅ) 〜数え年99歳(白)

「百」の字から一をとると白になる事から

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長生きのお祝いは、古くからあり、平均寿命が短かった頃は、最初のお祝いは40歳でした。 その後10年ごとに50、60、70を祝い、健康と長寿を祝って賛美される80と90を祝いました。 今は長寿祝というと、60歳の還暦祝いが一般的です。 昔から還暦祝いは、赤いちゃんちゃんこ、赤い被り物、赤い座布団ですよね。赤には悪に対してお守りの力があると言われます。 平均寿命が延びた現代では、本格的に長生きの祝賀を実行するのは、 70歳からと言う方が多くなりました。 本人の体力や健康状態を考え、自宅でお祝いの会をするほうがいいのではないでしょうか。 ふだん、なかなかいけないお店の料理を取り寄せたり、本人が希望するものを作ってあげたり、しばらくあっていない親戚や、孫を呼ぶのもいいでしょう。一番喜ぶかもしれません。 お呼ばれする側も、できるだけ予定を空けて、長寿祝の席に顔を出してあげてください。

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どんな場合でも、贈り物をいただいたらすぐにお礼を伝えましょう。 目上の人にはお礼の手紙、また親しい人や目下の人には電話や、ファックス、メールなどでもかまいません。 すぐに感謝の気持ちを伝えることが大切です。 お返しが必要な場合は、昔からいただいた額の半返しと言われますが、あまりこだわる必要はありません。 あくまで目安です。どの程度のお付き合いかにもよりますので。

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