熨斗(のし)と水引は贈り物につけられる飾りです。
右肩についているのが熨斗(のし)です。水引は、包みを結んでいる紙製の紐のことです。
贈る目的によって違いますので、熨斗(のし)と水引の基本を知っておきましょう。
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◆水引
慶事の場合は赤白2色組みが基本で、結び方は「蝶結び」。婚礼以外の祝儀全般に用いられます。
小額 5千円以下 1万円前後蝶結びはほどいてむすび直せるこから、何度繰り返してもよいお祝い事や御礼に使います。
印刷されたものは、略式と思ってください。
金銀の水引のものは、高額の御祝を包む時に使います。
また、水引の「結びきり」は、二度と繰り返したくないという意味で、ほどけないよう固く結び、婚礼と弔事全般、全快祝いに用いられます。
弔事用 婚礼用婚礼用の祝儀袋は、金額と飾りのバランスをとらないと失礼になります。
弔事の場合、仏式では葬式、法要とも水引は結びきり、
黒白、双銀、熨斗(のし)なしを使います。
神式も、仏式に準じますが、絵柄のないものを使います。
キリスト教式では、十字架やゆりの模様がある専用の袋か、白封筒を使います。
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◆熨斗(のし)
真ん中の黄色い縦に細長いのが熨斗(のし)です。
のし本来は「のしあわび」のことなのです。
昔、とても貴重品だったあわびを保存食として薄く延ばし乾燥させ、細長く切って神様へのお供え物にしていました。
そしてそれを、贈り物をする際、包み紙と水引の間に挟む慣わしがありました。
のし鮑のついている贈り物は、新鮮で邪気をはらうとされていたのです。
それが現代もこのような形で残っているのです。
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◆表書き
お祝いの表書きは濃い墨ではっきり書きます。
正式には毛筆ですが、どうしても苦手な人は、黒のサインペンを使いましょう。
不祝儀袋は、薄墨で表書きするのが正式ですか、最近は、黒でもいいようです。
万年筆、ボールペンは無作法ですよ。
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※あらたまった贈り物は、正式には、奉書紙をかけ水引でむすび、熨斗(のし)をかけます。
現金の場合も、奉書紙で中包みし、上包みし、水引をかけ、のしをそえます。
しかし、最近は、水引やのしが印刷された略式の熨斗紙を使う場合がほとんどです。
ただし、弔事やお見舞いには のしは不要です。
目的に応じ、表書き、水引の形、熨斗(のし)の有無に注意しましょう。
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