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結納品とその意味

結納の形式やマナーは地方により少し違うようですが、

一般的に取り交わすものは、

・結納品 ・結納金 ・受書 ・目録 ・家族書 ・親族書です。

結納品は、目録を含め、九品目が正式です。

略式ですと七品目、五品目もあり、いずれも奇数でそろえ、一品目ずつ白木の台にのせます。

目録には、品目を記入します。

家族書には、本人と同居している家族の氏名、年齢、続柄を書き、親族書には別に暮らしている三親等以内の、年齢、住所、職業を書きます。

書き入れる親族の範囲は両家で相談しましょう。

それを三つ折にして、上包みに入れ、表書きには「家族書」「親族書」とします。

最近は両方をまとめて、書くこともあります。

●関東では、

仲人が新郎側と新婦側を往復し、

新郎側から結納品を新婦側に納め、

その日のうちに

新婦側からその半額を桍料として新郎側に納めるのが、一般的スタイルです。

♥関東の結納品

@長熨斗《ながのし》おめでたい贈り物にはつき物で、長寿を意味する。

A目録《もくろく》結納品名と数量を記載したもの。

B金包《きんぽう》結納金を入れる包み。新郎側「御帯料」、新婦側「御袴料」。

C勝男武士《かつおぶし》男性の力強さを意味する。

D寿留女《するめ》末永い幸せを願うという意味。

E子生婦《こんぶ》子孫繁栄を願うという意味。

F友志良賀《ともしらが》白髪になるまで夫婦仲良くという意味で白の麻繊維を。

G末広《すえひろ》扇子は末広がりという意味で、今後の繁栄を願うということ。

H家内喜多留《やなぎだる》家庭円満という意味で、酒樽。

※婚約指輪を一緒に贈る場合は、「寿」の箱に水引きをかけます。

●関西では、

新郎側が新婦側に結納品を贈りますが、

同日ではなく、後日 新婦側から桍料を納めるのが一般的ですが、

女性からの贈り物は まったくない場合もあるようです。

♥関西の結納品

@熨斗《のし》おめでたい贈り物にはつき物で、長寿を意味する。

A末広《すえひろ》 扇子は末広がりという意味で、今後の繁栄を願うということ。

B小袖料《こそでりょう》結納金を入れる包み。「帯地料」「宝金」とも言う。

C結美和《ゆびわ》婚約指輪のこと。

D高砂《たかさご》年をとるまで仲良くという意味で、老翁の老婆の人形。

E寿留女《するめ》末永い幸せを願うという意味。

F子生婦《こんぶ》子孫繁栄を願うという意味。

G松魚料《まつうおりょう》男性の力強さを意味する。

H柳樽料(やなぎだるりょう)家庭円満という意味で、酒樽。

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現代では、

新郎新婦の両家族と仲人が集まり、結納を交わすこともあるようです。

結納の日取りは特にしきたりはないようですが、

結婚式の3カ月から半年前くらいの吉日を選ぶのがいいでしょう。

現代は、新郎新婦両家や仲人の都合に合わせて選ぶことが多いようです。

しきたりやマナーは、双方で異なることがよくありますから、

納得いくまで打ち合わせをしてくださいね。

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